「全ての闘争は、前の闘争の繰り返しだ。全ての傷が勝利に繋がる」
フランス国家憲兵隊の警察官として法執行機関でのキャリアをスタートさせた。その見た目から、警察の威厳を示すのに効果的だとされ、群衆の統制や軍事的・対テロ巡視任務に重点を置く機動憲兵隊の一員として活躍した。幅広い訓練に取り組む姿勢を見せ、様々なスキルを身に付けていたことから、GIGNのメンバーに選出された。突入が得意であると同時に、工兵や偵察隊としての訓練も受けている。レインボーに配備されていないときは、GIGNで指導を行なっている。
ジル・“Montagne”・トゥーレの揺るぎない眼差しと、その堂々たる姿には目を見張るものがあり、戦略的に非常に効果的だ。仲間に対しても口数は少ない。以前、彼と打ち解けようとGIGNの訓練施設を訪れたことがある[…]しかし、そこで新兵たちと触れ合うトゥーレの姿は、私のイメージとは異なるものだった。彼は親しみやすく、フェアで、社交的ですらあった[…]
最初の会話は、彼の指導者としての役割についてだった。トゥーレはレインボーが進化を続けていること、そして自分がその一員であることを誇りに思っている。彼は同僚から多くのことを学んでいて、最近では新しいことに挑戦しようとしているのだと言う。率先して、訓練にバーチャルシミュレーションを取り入れている。今後のセッションでは、グレース・“Dokkaebi”・ナムをはじめとするオペレーター固有のスキルを取り入れたいそうだ[…]
防衛本能が備わっている。法執行機関に入ったのも、軍人の家系に生まれ育ったことよりも、そうした本能が起因しているのだろう。4人兄弟のうち、他の2人も軍人だ。子供たちは全員、仲間を守れる人になるよう育てられてきたそうだ。両親は、正義のために戦ってきた先祖の話を子供たちに語り聞かせた[…]トゥーレは、教育こそが、世界の様々な問題を解決する手段だと信じている。彼の妹も、警察官としての訓練を終えたものの、自分の能力を最大に活かせる指導の道に進んでいる
あまり図々しい男ではないため、彼がレインボーにおける自分の役割に疑問を抱いていると伝えられたときは驚いてしまった。オペレーターの多くは、複数の言語を操ることができるが、トゥーレは違う。これが問題であるとの報告は受けていないものの、このような弱点が彼の身を脅かす場合もある。たった1つでいいから何かしらの言語を学ぶよう彼に勧め、その言語を使う他のオペレーターたちには彼を会話に混ぜるように頼んでおいた。上手く行けば、彼が周りに試されていると感じることもなくなり、よりグループに溶け込めるはずだ
– DR.ハリシュヴァ・“Harry”・パンデー。レインボー・ディレクター