目次

FROST


基本性能
固有アビリティ
装備

バイオグラフィー
経歴

「生死が懸かった状況で人体に必要なものは2つ。水と希望よ」

ブリティッシュコロンビア州バンクーバー出身のツァンは、カナダ軍事大学(RMC)を首席で卒業し、18歳の誕生日にカナダ空軍(RCAF)に入隊する。学士号取得と士官訓練を終えた後、カナダの西海岸に位置するエスキモルト海軍基地の統合救助指令センター・ビクトリア(JRCCビクトリア)に配属された。その地で、バンクーバーとユーコン準州を管轄する捜索救助部隊の一員として活躍した

ツァンは類まれな状況把握能力を持ち、任務に対する計画力と脅威への反応に優れている。捜索救助訓練における登山、パラシューティング、ダイビングを趣味としても楽しんでいる。機械工学を専攻していた背景から、スターリングMk2 LHT(別名「ウェルカムマット」)の設計や改良にも携わっており、そのコンパクトなデザインにより様々な場所・環境下で目立たずに設置することを可能にした

パーソナリティレポート

白状すると、ティナ・リン・“Frost”・ツァンといると私はエネルギーを吸い取られてしまうようだ。自分が老人のように思わされる大人は彼女を除けばそう多くはない。彼女はミーティング中に私の棚を整理し直してくれた… 確かに見た目は良くなった。彼女が神経質ということではない。むしろ、それとは程遠い。どちらかというと、元気なアスリートに近い[…]

現場報告では、ツァンの集中力や粘り強さが評価されている。その過度な注意深さはともあれ、チームは彼女の計画力を信頼している。また、ツァンはフィードバックに対してオープンであるため、意見の不一致があったとしてもチームの結束が乱れることはない。ただし、彼女ほど忍耐強くなかったり、近道が好きな人間にとっては、彼女の慎重な姿勢が腹立たしく映ることもあるだろう[…]

ツァンは極めて緻密な計画を立てることができ、その注意深い視点は彼女の日常生活にも活かされている。彼女が両親の結婚記念日のパーティーについて話してくれた時がいい例だろう。彼女はその日振る舞われた中国の伝統的な宴会における10品のコース料理を事細かに説明してくれた。彼女なら、記憶だけを頼りに再現することもできそうだと感じた[…]

それを除けば、任務外で彼女が何に関心を持っているのかを知るのは困難だった。音楽? 気分によるらしい。読書? それはなさそうだ。最後になって、私は彼女の狩りの経験について聞くことができた。ブリティッシュコロンビアで育ったツァンは、カナダ固有の文化に敬意を払っており、カナダの西海岸に行った際はハイダ・グワイを訪れることを強く薦めた。彼女の医療記録にあった狩りでの事故について尋ねると、彼女は渋々と言った様子で話してくれた。乗っていた飛行機がナハニと呼ばれる地域に不時着したこと、悪天候の環境で遭難しながらも1週間後に救助されたこと――詳細を語りたがらない様子や頻繁に使う「すべきだった」という表現から察するに、彼女はそのことを不名誉に感じているのだろう。私は深く問い詰める代わりに、サナー・“Nomad”・エル・マクトーブを紹介した。2人は似たような経験を持っているためか、すぐに打ち解けたようだ。2人とも共通してアウトドアに深い繋がりを持っている。それもただのアウトドアというよりは、「野生」という言葉がしっくりくる[…]

ツァンの几帳面な性格は我々によって大きな財産だが、私はもう少し彼女に自分の内側を見つめ直してもらいたい。今後もタイナ・“Caveira”・ペレイラのような強い個性と協働してもらうなら、彼女がもっと自己実現能力を発揮することは必要不可欠になるだろう

– レインボー・ディレクター、DR.ハリシュヴァ・“Harry”・パンデー