目次

ELA


基本性能
固有アビリティ
装備

バイオグラフィー
経歴

「力を合わせれば、星にだって手が届く」

エルズビエタ・ボサックは、ポーランドの特殊部隊GROMの指揮官を務めたジャン・ボサックの末子として生まれた。姉のゾフィアと同じく、Elaも父親に課された厳しい訓練を耐え抜いた。士官学校に入学するも、自由を好む彼女には軍隊での生活が性に合わず、ポーランドを去りベルリンで美術の勉強に励んだ。軍の不要品を使った作品が小さな民間警備会社のオーナーの目に止まり、そこから仕事のオファーを受けた。彼女の生存戦術や警護特務における独自の適応能力、情報収集能力などの専門性は、民間セクターにおいても高く評価されたが、父親が亡くなったことをきっかけに、ポーランドに戻ってGROMの一員になることを決意する。Elaは、信頼できるチームプレイヤーであり、権威への不信を今もなお抱き続けてはいるものの、リーダーとしての潜在能力も秘めている。SEALとの合同作戦での活躍が認められ、レインボー部隊から誘いを受けた

パーソナリティレポート

私たち一般人にとっては、高圧的な軍の指揮官の気持ちよりも、エルズビエタ・“Ela”・ボサックの誰にも依存しない性質のほうが理解しやすいだろう。もちろん、一兵卒であれば命令に順守するのが当然であり、権威に歯向かう人間ではありつつも、彼女は軍や軍での自身の役割について深い敬意を持っている。保守的な人間が彼女を誤解しがちなのは、その自主性や彼女が内に秘めている怒りが原因なのだろう。私は初めての面談のときに、彼女の強固な意志を見て取ることができた。彼女は何かと戦っている。その相手は必ずしも権威だけではないのかもしれない[…]

ボサックは衝動的であるという指揮官たちの懸念を無視するつもりはないが、私はむしろ、彼女の創造性に富んだ立ち直る力に感謝すべきだと思う。芸術家と仕事をしたことがある人なら、私の言いたいことも分かるはずだ。彼女の現場での仲間を守ろうとする姿勢や数々の功績のを見ればそれは明らかだ。彼女の衝動性、言い換えるならば適応能力こそが、彼女を特別たらしめている[…]

Elaと彼女の姉のゾフィアは、どちらも父親の影響を深く受けている。Elaは姉よりも父親を受け入れている。彼が有能ではありながらも、決して完璧とは言えない人間だったことも踏まえてだ。ジャン・ボサック指揮官のファイルに目を通すと、そこには誇らしげで洞察力のありそうな男性が写っていた。これこそがカギなのだ。Elaは周囲の人間の傾向や行動を細かく感じ取ることができ、彼女が反抗的に見えるのは、このような「視点」のない人間に苛立っているからだ。レインボー部隊の一員となり、他の選りすぐりのオペレーターたちと行動を共にすることで、その苛立ちも徐々に薄れており、周りの人間の態度に囚われることもなくなったようだ[…]

Elaの反抗は私生活にも及んでいる。彼女は自己鍛錬というものに興味がないらしい。私が彼女の「ボランティア活動」について聞くと、彼女は驚いていた。彼女は夜遅くに街に出て、食料や毛布、あるいはタバコだけのときもあるが、それらを配って回っている。そして皆の話を聞く。見知らぬ人との会話は彼女に新鮮な視点を与えているようだ。彼女はそうした経験を蓄積し、自分の考えや能力に付け加えるだけでなく、仕事の燃料としても使っている。現状は本人が望んでいる状態にまで達しているとは言えないが、形になるまで諦めることはないだろう

– レインボー・ディレクター、DR.ハリシュヴァ・“Harry”・パンデー